暑さのピークに達しておりセミすら鳴いていない。
そんな時にはいつも早く秋が来て欲しいと思ったりする。

秋と言えばジージーというキリギリスの鳴き声からキュキュキュキュキュというコオロギの美しい鳴き声へと変化することが特徴的です。

このように現在ではコオロギとキリギリスの区別が明確になされています。

しかしかつてコオロギはなんと「キリギリス」と呼ばれていたのです。

以下でその名前の変化の経緯を探っていきたいと思います。

コオロギとキリギリスの違い

コオロギ キリギリス 昔

かつてコオロギがキリギリスと呼ばれるようになる経緯を探っていく前に、現在のコオロギとキリギリスの違いを述べていきたいと思います。

コオロギはジージーと鳴き、キリギリスはキュキュキュキュと鳴くという違いがまずあります。

さらにコオロギは全体的に黒っぽいのに対し、キリギリスは緑色をしています。

またコオロギは秋の昆虫なのに対して、キリギリスは夏の昆虫です。

共に直翅目(ちょくしもく)やキリギリス亜目という昆虫群に分類されています。

いつからコオロギはキリギリスと呼ばれていたのか?

本記事を執筆するにあたって調査をしていくとその例が奈良時代の書物に記されていることがわかりました。

現存する日本最古の歌集である万葉集にキリギリスが出てきます。

例えば次の歌に出てきています。

夕月夜心もしのに白露の置くこの庭に蟋蟀鳴くも』。

蟋蟀はコオロギと今では読みますが、かつてはキリギリスと読まれていました。

というのも元々コオロギもキリギリスも鳴く虫の総称でした。つまり異名同物だったのです。

スポンサードリンク

いつからコオロギとキリギリスを区別するようになったのか?

国学の四大人の一人である賀茂真淵らの歌を収めた『八十浦之玉』という歌集では明らかに蟋蟀をコオロギと読んでいます。

また18世紀の図説百科事典である『和漢才図会』でも蟋蟀をコオロギと読ませて、コオロギの姿の図が添えられています。

このことからコオロギとキリギリスは江戸時代ぐらいから区別されだしたのではないかと思われます。

まとめ

コオロギは奈良時代の文献から奈良時代ではコオロギはキリギリスと呼ばれていました。

さらに、江戸時代の文献からコオロギとキリギリスは区別されだしたことがわかりました。

その影響があって現在でもコオロギとキリギリスを逆に言ったりする地域があるそうです。

スポンサードリンク